中国人のマネジメントは本当に難しいのか?

第2部:「中国だから」「中国人だから」の落とし穴
china_title2.中国人のマネジメントは本当に難しいのか?

中国には「明日から来なくてもいい」と躊躇せずに解雇する経営者が多くいます。中国式の雇用文化(?)である「一発退場」は中国人にとっても不安で、そのような脅迫観念から来る自己保身が様々な弊害につながっている気がします。

前述のインターンシップ運用では、透明性のある評価プロセスを事前に告知して、そのルールに沿って進めたのですが、これは中国人の従業員からも非常に評判が良かったです。
実務においても、イエローカード、レッドカード・・・といった段階的な警告制度があれば大多数の中国人はそのルールを意識して動きますし、仮に退場者が出たとしても周囲が同調して集団で騒動を起こすようなことはありません。
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柔道場の畳のイメージなのですが、事前に「場外ルール」を定めてライン上で警告するようにすれば、その枠内でモノゴトが進められるものです。こういった「枠組みづくり」はマネジメントの基本であり、現場が中国であっても必要不可欠なはずですが、文化の違いとも相まってルールづくりが疎かになっている傾向があります。
従業員とのトラブルの原因がマネジメント側にあることは少なくないのです。

スポーツなど多くの競技がそうであるように、あらかじめ定められたルールで行われるゲームでは、勝敗の基準や何が違反行為になるかは事前に共有されています。同様の考え方で、何をすれば評価されるのか、ペナルティーを受けるのかをチームに浸透させていけば、日々の細かい指摘は減っていきます。これは相手が中国人であっても全く同じです。

中国人との「違い」にばかりフォーカスせず、「同じところ」に目を向けてみると、多くの部分で「なんだ、日本人と同じじゃないか」と思えてくるものです。
いろいろ思うようにいかなくて困った時でも、駆け引きせずに正直に事情を相談すれば、ほとんどの中国人は協力してくれます。(もちろん、理不尽な理由でなければ・・・です)

3.日本人が管理をするか、中国人に任せるべきか

日系企業でも中国人マネージャーにした方が業績が良い、といった統計があるそうで、中国のマーケット開拓、組織のマネジメントは「中国人マネージャーに任せた方が良い」といったトレンドになっています(2011年当時)。大きな方向性としては自分も賛成ですが、一方でサービスや商品のクオリティー管理など、日系企業としてのブランディングを考えると手放しで中国人に任せるのはリスクが大きいと感じます。

どこまで任せるか?といった指針にできる考え方として、コーチングの資料を紹介します。