“中国人”とは誰を指しているのか!?

第2部:「中国だから」「中国人だから」の落とし穴
china_title1.“中国人”とは誰を指しているのか!?

ステレオタイプな中国人のイメージとして「自己主張ばかりする」「謝らない、非を認めない」「お酒が(やたら)強い」といった話をよく聞きます。ただ、現地で仕事をしてみると、これとは全く違ったキャラクターの中国人がたくさんいることに気づかされます。
例えば、ぼくと組んでいるテクニカルディレクターの王さんには「もっと意見を言ってほしい」「不満を溜めないでほしい」といった注文をよくします。彼はコップ一杯のビールも呑めません。こういった技術者タイプの控えめな中国人は、当然ながらあまり目立ちません。
ビジネスの最前線に現れる、熾烈な競争で勝ち残ってきたアピール上手な中国人の押しが強いのは、当然といえば当然のことだと思います。
また、社会インフラが整備されておらず、サービスが行き届いていない現地に駐在してみると、多少強引に前に出なければ何も進まない、生活していけない現実を味わいます。自分自身が中国人と先を争って肩をぶつけ合ったり、罵られて罵り返したりした経験から、これはパーソナリティーの問題ではなく置かれている環境の問題だ・・・と納得しました。

こちらは、実際に運用したインターンシップの評価会議の資料です。約20名に対して、技術的な能力と取組み姿勢について評価を行い、合計点の高い順にランク分けしたものです。(顔写真と名前を伏せて公表します)AAランクの彼も、DDランクの彼も中国人です。
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上位グループは常に要求した以上の成果を出してくるので全く手が掛かりませんでした。
一方で下位グループは勤怠などの面から問題があり、アドバイスにも素直に従わないので指導では非常に苦労しました。当然ながら、社員への登用は上位グループから検討しました。

実体験として、勤勉で優秀な中国人と付き合っている限り、ストレスは少ないです。

余談ですが、北京の観光地で「日本人観光客の団体」が騒動を起こしたニュースがありました。事情を聞いたら関西弁のご婦人方ご一行だったそうです。特定の人物の言動から「日本人観光客」というレッテルを貼られるのは迷惑だと感じましたが、良識のある中国人も様々な悪い評判について同様に感じているかもしれません。